「それでは、また、できるだけ歩かないようにして、2キロの重りを足で押し上げる運動をすることになってしまったのですか」と町会長。

「アパートから毎日4キロ歩かなければならなかったし、テニスの練習はやめたくなかったので、この前の足の調整法はできませんでした。」

「それでは、また胃の調子が悪くなってしまうのではありませんか」と町会長。

「壁に向かってする腕立て伏せはやっていたので、前回のような状態にはならなかったのですが、このままだと同じ状態になるかもしれないと思ったので、この前お世話になった指圧の先生のところにお伺いしました。」

「なるほど。困ったときの指圧頼みということですか」と町会長。

「鋭いご指摘です。しかし、数回通い、特別料金を払っても、足の筋肉は以前のようには緩まなかったのです。」

「1日おきに5キロも走ったので、足は前回より悪化してしまったのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、できるだけ歩かないようにして、2キロの重りを足で押し上げる運動をするしかないのではありませんか」と町会長。

「その頃は、体を鍛えなければという妄想に取りつかれていたので、何か方法はないかと思い、八王子で一番大きな本屋さんに行って、東洋医学的な治療について書いてある本を探してみました。」

「その頃は、まだ、インターネットはなかったのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。その本屋さんで、『指圧というのは江戸時代の民間療法とカイロプラクティスが明治時代に一緒になってできたもので、按摩の方が歴史も遥かに古く多彩な技術がある』と書いてある本をみつけました。」

「按摩の方が歴史も遥かに古く多彩な技術があるのですか」と町会長。

「そうなんですよ。指圧は、子供の頃からテレビなどで何度も見ていて、何となく安心感があったのですが、按摩というと、何か時代がかった古めかしいもののような気がして、やってもらおうという気にはなりませんでした。」

「確かに、按摩というと、そういうイメージがありますね」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、この本は筑波大学の先生が書いたものだったので、信用して、電話帳で按摩を売り物にしているところを探し、マッサージを受けてみました。」

「結果は、どうだったのですか」と町会長。

「驚いたことに、指圧の先生がどうにもならなかった筋肉をたった1回で簡単に緩めてしまったのです。」

「按摩は、筑波大学の先生が言うように、『多彩な技術がある』ということなのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。これ以後、スポーツをして筋肉が硬くなると、この先生に見てもらいました。月2回ぐらいの割合で、10年ほどお世話になったと思います。」

2021/3/10

<水道後記6>
下見から工事にかかるまで4日ほど間があったので、すぐに穴掘りにかかった。8月の真夏日が続いていた。日中は暑いので照明をつけて暗くなってから穴掘りをした。穴掘りは思ったより大変だった。楓の大木の根が縦横に走っていたのだ。それでも業者が工事にかかる前に穴掘りの作業は終わった。

業者が工事に来た時、『楓の太い根があるので、ここまでしか掘れなかったのですが』と言うと、『ここまで掘ってあれば十分です。今は、若い人でも穴が掘れる人は少なくて、うちでは穴が掘れる特別な要員を雇っているんですよ。1メートル3万円です』と言っていた。<続く>

2024/2/27